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通信高校生が短期間で受験基礎を固める方法

はじめに:別の道を選んだあなたへ

進学校に通っていたけれど、さまざまな事情で通信制高校に進むことになったあなた。
その選択は、きっと簡単なものではなかったこともあると思います。

「このままでいいのかな」
「周りの友達と比べて、自分だけ遠回りしている気がする」
そんな気持ちが頭をよぎる日も、あるかもしれません。

でも、進路を変えたからといって、夢をあきらめる必要はありません。
むしろ、今ここで“自分らしいスタート”を切ることができるというのが、通信制高校の大きな魅力でもあります。

このブログでは、限られた時間のなかでどうやって受験基礎を立て直し、自信を取り戻していくか――
あなたの歩幅に寄り添いながら、具体的な戦略をお伝えしていきます。


通信制高校の自由さは「武器」にできる

通信制高校の最大の特長は、時間の使い方に自由があることです。
これは、進学校のように時間割が厳密に決まっている学校とは大きく違う点です。

一見すると、「自由=だらけてしまいそう」と思うかもしれません。
けれど、この自由こそが、自分のペースで確実に力をつける最大のチャンスなのです。

例えば、こんなふうに活かせます

  • 午前中に集中して学習→午後は復習や趣味の時間
    自分の集中力の波に合わせて効率的に学べます。
  • 志望校の入試科目・配点に最適化した勉強のバランスを作れる
    「数学の配点が大きいから、毎日3時間は数学に充てよう」「常に英数国の3教科だけの勉強に費やせる」など受験に特化した勉強が可能。
  • 体調や気分に合わせて、無理せず継続できる
    不調な日も自分のタイミングでリカバリーできるので、結果的に“継続力”が身につきます。

通信制だからこそ磨ける「主体性」

進学校では、「今日はこの授業を受ける」という受け身の学びが中心だったかもしれません。
でも、通信制では「今日は何をどれだけ学ぶか」を自分で決めて動く力=主体性計画性が必要です。

これは受験だけでなく、大学やその先の社会でも強い武器になります。


短期間で基礎を固めるための“戦略的な学び直し”

進学校での授業にうまくついていけなかったり、途中でペースを崩してしまった経験があると、
「今から追いつけるのかな…」と不安になることもあると思います。
でも、正しい方法と戦略を持てば、基礎は短期間でも固められます。

スタートは「苦手の見える化」から

まずは、今の自分がどこでつまずいているかをはっきりさせることが大切です。
模試や過去のテスト結果、塾のテスト、参考書の巻末チェックテストなどを活用して、次のように分類してみましょう。

  • すでに理解できている内容
  • あやふやで要復習な部分
  • ほとんど手をつけていない・理解できていない単元

これにより、「今やるべきこと」に集中できます。

「1冊集中主義」で、基礎を一気に固める

いろんな教材に手を出すと、どれも中途半端になってしまうリスクがあります。
そこでおすすめなのが、1科目につき1冊の参考書・問題集に集中する方法です。

  • 英語 → 文法は「大岩のいちばんはじめの英文法」など
  • 数学 → 教科書レベル+「黄色チャート」「基礎問題精講」など
  • 国語 → 古文単語帳+読解の基本問題集「マドンナ古文」など

完璧を目指すよりも、「一通り回す→間違えた問題だけ2周目→さらに間違えた問題は3周目」というやり方で短期間で全体を把握・理解できます。

◆ 「基礎→演習→テスト」までを1セットにする

ただ読んだり授業を見るだけでは、記憶は定着しにくいものです。
そこで意識したいのが、「覚えた内容を使う」プロセス。

例:

  • 英語:文法を学んだら、すぐに文法問題を解く→英文法のランダムテスト
  • 数学:公式を確認しながら、1テーマの例題+類題演習→同範囲のランダムテスト
  • 国語:読解のコツを習ったら、入試基礎レベルの問題集で実践してみる

この「学ぶ→使う→確認する」のサイクルを短期間で繰り返すことが、定着率を上げるコツです。


自分のペースで学び直すためのリズム作り

通信制高校に通っていると、時間の自由度が高い一方で、
「気づけば昼夜逆転」「やる気が出ずダラダラしてしまう」といった悩みも起こりがちです。
でも、無理に厳しいスケジュールを組む必要はありません。
自分に合った“リズム”を少しずつ取り戻すことが大切です。

まずは「1日3タスク」から始めよう

スケジュールを立てても守れないと、自己嫌悪に陥ってしまいます。
そこでおすすめなのが、「毎日やることを3つだけ決める」方法です。

たとえば:

  • 英単語を20語覚える
  • 映像授業を1本見る(30分)
  • 数学の問題を3問だけ解く

このように、確実にできる量から始めて「達成感」を積み上げることがリズム回復の近道になります。

「午前中に1セット」だけでもOK

夜型になっている場合、いきなり朝6時起きなどにする必要はありません。
まずは、午前中に1セットだけ学習を入れてみましょう。

例:

  • 10:00~11:00 英語の授業
  • 11:00~11:30 授業内容の演習

午前中に少しでも頭を使うと、その後の過ごし方にもメリハリが生まれます。
「午前に活動できた日は、気分がいい」と感じることが、リズムの再構築につながります。

◆ 学びの記録は「日記感覚」で

勉強時間や取り組んだ内容を記録しておくと、「意外とやれているな」と気づけて自己肯定感にもつながります。

おすすめは:

  • ノートに「今日やったこと」と「一言メモ」を残す
  • 学習記録アプリ(Studyplusなど)を使ってみる

大事なのは、“人に見せるため”ではなく、“自分が続けるため”の記録であること。
「気づいたら3日続いてた!」という小さな成功が、次のモチベーションになります。


通信制の“自由”を武器にする!入試対策に向けた効率的学習法

基礎をある程度固めたら、次のステップは「入試本番に向けて得点力を伸ばす学び」へ進みます。
進学校のように決まったスケジュールや模試に追われることが少ない通信制高校では、学習効率が合否を左右します。

ここでは、入試を見据えた通信生向けの“効率重視”な学習法をご紹介します。

「何を」「どこまで」やるかを明確にする

国公立でも私立でも、入試には出題傾向があります。
まずは志望校の「必要科目」と「出題形式(共通テスト/記述式/小論文など)」を確認し、以下のように分解しておきましょう。

  • 必要な科目(例:英語・数学・国語・理科・社会)
  • 使う形式(マーク式/記述式)
  • どこまでの範囲か(例:英文法は比較まで、数学はⅠAⅡBまで)
  • 重点を置くべき科目はどれか?

このように「全体マップ」を明確にしておけば、日々の学習で迷うことが減り、集中力が高まります。

問題演習は“量より質”で、戦略的に解く

入試対策で最も重要なのは、「ただ解く」ではなく、「分析しながら解く」こと。
問題演習は次のようなステップで進めるのがおすすめです。

  1. 事前に「今日の狙い」を決めてから取りかかる
     例:「関係詞の使い分けを確認する」「二次関数の応用問題に慣れる」
  2. 間違えた問題は“なぜミスしたか”を記録する
     理解不足?計算ミス?問題文の読み間違い?
     → 原因を自覚するだけで、次回の正答率が変わります。
  3. 演習後は“5分復習”で整理する
     間違えたところをまとめ直す、再チェックするなど、「次に活かす」作業をセットに。

演習量を増やすことよりも、「1回1回の質を上げる」ことで、合格ラインに近づいていきます。

学習スケジュールは“最短で仕上げる順番”で組む

通信制高校の自由な時間を活かすには、科目ごとの優先順位目標達成時期を明確にしてスケジュールを組みましょう。

例:

  • 英語・数学など配点の高い主要科目は、1日おきで演習時間を固定
  • 社会や理科の暗記系科目は、週1で「まとめ日」を設定して一気に確認
  • 月末には模試形式の問題で全体の仕上がりを確認

進学校のように全科目一斉に管理されない通信生だからこそ、自分で「いつまでに、何を終えるか」を明確にしておくことが重要です。

“計画通りに進まない日”こそ柔軟にリカバリーを

完璧主義で「今日はスケジュール通りできなかった…」と落ち込むのではなく、
翌日や週末での「小さな取り返し」でリズムを保つことが合格への近道です。

  • できなかった単元は、翌日の朝に10分だけでも確認
  • 1週間単位で「できたこと・できなかったこと」を見直す習慣をつける
  • 記録アプリや手帳に学習ログをつけて、自分の歩みを“見える化”する

通信制だからこそ、長く続けられるリズムと柔軟性が最大の武器になります。


高1・高2のうちにやっておきたい!受験準備と「心の整え方」

通信制高校で受験勉強を進めていくうえで、**学力面の準備と同じくらい大切なのが「心の整え方」**です。
特に、高1〜高2の段階は「まだ先のこと」と思いがちですが、ここでどう過ごすかが受験期の土台になります。

この章では、精神面・生活面から見た「準備のポイント」と、メンタルを保つための工夫をご紹介します。

1. 「自分の学び方」を知っておこう

受験勉強を始める前に大切なのは、「自分に合った学び方を知る」ことです。

  • ノートにまとめると覚えやすい?
  • 声に出すと記憶に残る?
  • 一人で集中できるタイプ? それとも質問できる環境があった方がいい?

通信制高校では「どんなスタイルでもOK」だからこそ、自分の得意な学習方法を早めに把握しておくことが、その後の勉強効率を大きく左右します。

2.「受験スイッチ」を押すタイミングを決めておく

高2の後半〜高3になると、自然と周囲も受験モードに入っていきます。
しかし通信制高校では、周囲に流されることが少ない分、自分で切り替えのタイミングをつくることが必要です。

たとえば:

  • 「○月からは共通テストを意識した勉強に入る」と決める
  • 「○月の模試を受けて、弱点分析を始める」と予定に入れておく

事前に“スイッチを入れる日”を決めておけば、ダラダラと過ごす期間を減らせます。

3. 生活リズム=学力の土台と心得よう

通信制高校は生活リズムが乱れやすい環境でもあります。
しかし、生活リズムの乱れはそのまま学習効率の低下に直結します。

最低限守りたい習慣:

  • 起きる・寝る時間を固定(平日だけでもOK)
  • 午前中に“頭を使うこと”を1つ入れる(例:英単語を音読)
  • 夜は「スマホ時間を減らす日」を週に数回つくる

こうしたルーティンが、受験期の集中力・体調管理にもつながります。

4. 周囲に「応援者」をつくっておこう

一人で勉強していると、モチベーションが下がることもあります。
そんな時のために、「気持ちを話せる相手」「進捗を報告できる相手」がいるだけで、心の持ち方が変わります。

特に、家族以外の信頼できる大人が周りにいると、アドバイスを素直に受け取りやすく、相談もしやすいです。

  • 通信制高校の先生(特に進路担当)
  • 家族や兄弟
  • 塾の先生など、信頼できる大人
  • SNSやアプリでつながる同じ志望の仲間

誰かと比べるのではなく、“自分を応援してくれる人”を1人でも持つことが、心の支えになります。


大学進学を見据えて──今のうちにやっておくべき「目標の立て方」

高1〜高2の段階で「本気の志望校」はまだ決まっていないという人も多いでしょう。
けれど、目標が定まっていないと、勉強のモチベーションもブレやすくなります。

この章では、「将来を見据えて、今の自分にできる目標設定のコツ」をご紹介します。

1. 最初の目標は“あいまい”でもいい

「○○大学に行きたい!」と明確な目標がある人は、そのまま突き進みましょう。
でも、まだ具体的な大学名が浮かばないという人も、心配はいりません。

むしろ高1・高2では、

  • 「国公立に行けたらいいな」
  • 「〇〇系の学部に興味があるかも」
  • 「自宅から通える範囲で大学を探したい」

という**“ぼんやりした目標”からスタートするのが自然です。
大切なのは、
“将来について考える習慣”を持つこと**なのです。

2. 進路情報は「2つの軸」で集める

進学先を考えるとき、多くの人は「偏差値」だけで大学を見てしまいがちですが、それだけでは不十分です。

進路情報は、次の2つの軸で集めましょう。

具体例
学びの内容軸自分が学びたいこと・興味ある分野(例:心理学・経済・環境・デザインなど)
学び方のスタイル軸講義中心?実習重視?少人数ゼミがある?教員との距離感は?

このように“何をどう学べるか”という視点で大学を見ていくと、
「ここで学びたい」という気持ちが自然と湧いてきます。

3. 「目標=合格ライン」ではなく「行きたい理由」を重視する

受験勉強は長丁場です。偏差値の高低だけで大学を選んでしまうと、苦しくなったときに踏ん張りが利かなくなります。

だからこそ、「行きたい理由」を明確にしておきましょう。

たとえば:

  • 「心理学を学んで、人の心のケアに関わる仕事がしたい」
  • 「地方創生に興味があるから、地域と連携している大学がいい」
  • 「不登校の自分でも、安心して学べる雰囲気がある」

こうした**“納得できる理由”があると、ブレずに目標を持ち続けることができます。**

4. 進路は「仮決め」でOK。変わっていい。

高校1・2年生のうちは、志望校や学部は**「仮のゴール」**と考えておきましょう。
実際に受験する段階で、志望が変わるのはよくあることです。

大切なのは、

  • 「仮の目標に向けて勉強を始めること」
  • 「目標が変わっても、積み重ねた学力はムダにならない」

ということを意識すること。
迷いながらでも前に進むうちに、自分に合う進路がだんだん見えてきます。


通信高校生でも、ここから変われる。大切なのは「正しいスタート」

進学校を離れ、通信制高校で新たな道を選んだあなた。
今、焦りや不安、あるいは「本当に大学なんて行けるのかな」という気持ちがあるかもしれません。

けれど、ここまでこの記事を読み進めたあなたは、もう大きな一歩を踏み出しています。

通信制という選択は、“柔軟な選び直し”であり、“可能性を広げる手段”

  • 自分に合うペースで学べる
  • 人と比べず、自分の学びに集中できる
  • 必要なことに、しっかりと時間とエネルギーを使える

これらはすべて、受験においても強みになり得る要素です。
重要なのは、その環境を「どう活かすか」。

勉強は“質と順番”。短期間でも、逆転は可能

高1・高2からでも、正しい順序で基礎を固めれば、受験に間に合います。

  • まずは教科書レベルの基礎から
  • 理解・定着・応用の流れを丁寧に
  • 自分に合った方法で、継続できるスタイルを築く

やみくもな勉強ではなく、戦略的に積み上げることが合格への近道です。

これからの未来を、あなたが選び直せる

「高校生活をうまく送れなかった」
「途中でつまずいてしまった」
そんな過去があっても大丈夫です。

今ここから、新しいスタートラインに立つことができます。
受験も進路も、未来の自分のために見つめ直すチャンスです。

最後にひとこと

どんな選択をしてきたとしても、今ここからが“勝負のとき”。
通信制高校からでも、志望大学への道は必ずあります。
あなたらしい学び方で、一歩一歩進んでいきましょう。

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