
通信制高校生でも入りやすい大学ランキング【2025年版】
分野別 × 国公私立で進路戦略を立てよう!
通信制高校から大学進学を目指すなら、「人物評価」と「入試方式」の両面から選ぶことが成功のカギです。
ここでは【国立文系】【国立理系】【私立文系】【私立理系】の4カテゴリ別に、推薦入試または総合型選抜で入りやすく、通信制高校出身者にも合った大学TOP3をご紹介します。
※このランキングは偏差値よりも「人物評価型入試の充実度」を重視しています。
通信制高校生にとって有利な総合型・推薦型の枠が多く、学力試験に依存しすぎない大学を選出しています。
🎓【偏差値出典】:河合塾Kei-Net(2025年度入試予測値)
通信制高校生でも入りやすい国立文系大学ランキング
1位:高知大学(人文社会科学部)
🔹 特徴と魅力
- 学力よりも意欲・思考力・将来性で評価されやすい
- 文系全般(法・経済・社会・国際・教育など)をカバー
- 共通テスト不要の方式もあり、学力に自信がなくても挑戦可能
📝 総合型選抜ⅠA
- 必要評定:4.0
- 小論文:100点
- 面接:100点
- 書類審査(活動報告書・志望理由書)
- 合計:200点
🎓 偏差値(目安):45.0〜50.0
(出典:河合塾Kei-Net)
✅ 対策ポイント
- 探究活動をテーマ化して、**「地域」「社会とのつながり」「自分の将来」**にリンクさせる
- 面接では「主体的に学んだ経験」や「通信制高校で得た強み」を前向きに伝える
2位:宮崎大学(教育学部)
🔹 特徴と魅力
- 教員志望に強く、人物評価を重視した推薦入試が豊富
- 通信制・不登校経験を「教育を志す動機」として評価する姿勢
- 共通テスト不要の方式もあり、学力に自信がなくても挑戦可能
📝 学校推薦型選抜(共通テスト不要/一部学科)
- 必要評定:4.3
- 小論文:80点
- 面接+書類(志望理由書・活動報告など):120点
- 合計:200点
🧮 推薦型(共通テストあり)
- 共通テスト(国数英3科目):200点×3
- 小論文:200点
- 面接+書類(志望理由書・活動報告など):400点
- 合計:1200点
🎓 偏差値(目安):47.5〜52.5
(出典:河合塾Kei-Net)
✅ 対策ポイント
- 小論文では「個別最適な学び」「多様な子どもたちへの対応」などの教育テーマが頻出
- 面接では「なぜ教師になりたいか」「自分の経験がどう役立つか」を具体的に語る
- 書類では、「通信制高校で主体的に学んだこと」が強みとして映るよう整理しておく
3位:島根大学(法文学部)
🔹 特徴と魅力
- 法律・国際文化・心理・地域政策など文系の基礎分野を広く学べる
- 小論文・面接・活動報告の三本柱で評価される総合型選抜が主力
- 地方創生や地域課題への関心が大きなアピール材料に
📝 推薦入試
- 面接(個人):100点
- 調査書:90点
- その他(読解・表現力試験):100点
- 合計:290点
🎓 偏差値(目安):45.0〜50.0
(出典:河合塾Kei-Net)
✅ 対策ポイント
- 小論文対策では、法・地域・文化に関する社会的テーマへの自分の意見を持っておくことが重要
- 面接では「なぜ島根で学ぶのか」「自分が解決したい課題は何か」を明確に
- 活動報告書には、学校内外の実績や自学での取り組み、ボランティア経験などを具体的に
通信制高校出身だからといって、国立大学をあきらめる必要はありません。
共通テストの得点配分や推薦型選抜の特徴を理解し、自分の強みが活かせる大学を戦略的に選べば、合格の可能性は十分にあります。
大切なのは、「過去の経歴」ではなく、「これから何を学びたいか」。
自分の思いや探究心を、しっかりと言葉にして届けていきましょう。
通信制高校生でも入りやすい国立理系大学ランキング
1位:東京海洋大学(海洋資源環境学部 ほか)
🔹 推薦型選抜(学校推薦型選抜Ⅰ)
- 共通テスト不要
- 必要評定:なし
- 評価項目:志望理由書、学習活動報告書、小論文
- 大学指定の資格:英検2級相当
🎓 偏差値:50.0〜55.0(河合塾Kei-Net)
✅ 対策
- 探究活動や環境問題への関心を明確に資料化
- 小論文は「科学的視点での課題解決提案」が求められる
- 面接では「自分の将来像」と海洋大学で学ぶ意義を語れるようにする
2位:高知大学(理工学部情報科学科)
🔹 学校推薦型選抜(共通テストを課さない推薦型)
- 評定平均基準:3.8程度(学科により異なる)
- 評価項目:志望理由書、面接
- 地域課題や科学技術への応用に関心がある生徒に適している
- 面接では、情報の要素を含む
🎓 偏差値:45.0〜50.0(河合塾Kei-Net)
✅ 対策
- 面接は「高知大学で何を学びたいか+その理由+将来像」を一貫性ある形で話せるように
- また、情報の知識も聞かれるため、その対策が必須
3位:富山大学(理学部・都市デザイン学部 ほか)
🔹 学校推薦型選抜(共通テスト不要)
- 必要評定:なし
- 面接(100点)+志望理由書+小論文(100点)を総合評価
- 都市デザイン、環境科学など、社会と理科の接点に強い
🎓 偏差値:47.5〜52.5(河合塾Kei-Net)
✅ 対策
- 自分の生活圏や地域課題を「理系の視点でどう解決したいか」に落とし込んだ志望理由が有効
- 面接では、数学・理科的知識ではなく思考の筋道・論理性・社会貢献への姿勢を評価される
- 活動実績が少なくても、明確な目的意識と将来展望があれば十分アピール可能
理系の学びは、基礎の積み重ねと「なぜ?」を突き詰める姿勢が何より大切です。
通信制高校の柔軟な学習スタイルを活かしながら、自分のペースで着実に準備を進めましょう。
国立理系大学の中にも、人物評価や実践的な能力を重視する入試は増えています。
「実験が好き」「技術で社会を変えたい」──その思いを、あなたの未来につなげてください。
通信制高校生でも入りやすい私立文系大学ランキング
1位:法政大学(現代福祉学部)
🔹 総合型選抜(自己推薦入試)
- 共通テスト不要
- 書類(志望理由書)・小論文・面接で評価
- 必要評定:3.8
- 社会課題への関心や体験が重視される人物評価型入試
- 英語の外部資格は評価対象(2級相当以上)
🎓 偏差値:55.0〜57.5(河合塾Kei-Net)
✅ 対策ポイント
- 小論文では、社会問題への自分の意見を構成できる練習が必須
- 面接は「自分の経験がどのように社会貢献と結びつくか」が語れるように
- 活動報告書にはボランティア・探究学習・家庭での役割なども可
2位:駒澤大学(文学部・法学部・経済学部 など)
◎ 自己推薦-総合評価型選抜(全学部で実施)
- 必要評定3.5~4.0以上
- 評価方法:高校時代の学習意欲・人物像・将来の学修意欲を総合的に評価
- 試験内容:
- 第1次:書類審査(調査書・志望理由書・活動報告書など)
- 第2次:小論文+面接/口頭試問
- 試験内容:
◎ 自己推薦-特性評価型選抜(一部学部を除いて実施)
- 必要評定:3.2~3.8以上+資格・実績・技能による出願要件あり
- 例:英検準1級、競技大会での成績、芸術作品の評価など
- 試験内容:
- 第1次:書類審査
- 第2次:面接・口頭試問・プレゼンテーション(※小論文はなし)
🎓 偏差値:47.5〜55.0(河合塾Kei-Net)
✅ 対策ポイント
- 総合評価型選抜では、小論文の練習が重要。文学部や法学部では、現代社会・倫理・政治などが出題される傾向あり
- 面接では「高校で頑張ったこと」+「大学で学びたいこと」+「将来像」の一貫性が求められる
- 特性評価型選抜は、明確な実績・技能がある受験生に最適。スポーツ、音楽、探究テーマ、英語検定などを活かせる
- 書類(志望理由書・活動報告書)には、学校外活動や通信制での工夫を積極的に記載してアピール材料にする
3位:大東文化大学(国際関係・法・社会学部 など)
🔹 公募制推薦入試(共通テスト不要)
✅ 出願条件
- 評定平均:3.5以上(全体の学習成績の状況)
- 入学後の学習への明確な意欲と志望理由がある者
- 入学手続時にWeb上でのポートフォリオ(活動状況情報)の提出に同意できる者
- 英語の外部資格(英検2級相当以上)を評価対象とする
📝 試験内容
- 書類審査:調査書・志望理由書・活動報告など
- 小論文(60分):社会的課題や現代的テーマに関する設問
- 面接(口頭試問):志望理由・将来像・自己表現・探究内容など
- 試験結果と調査書を総合的に判断して合否決定
🎓 偏差値:42.5〜50.0(河合塾Kei-Net)
✅ 対策ポイント
- 小論文では、現代社会・国際・文化テーマが頻出。文章構成力・自分の意見を具体例で示す力が問われる
- 面接では「高校生活・探究・通信制での経験」などを自分の学びとどう結びつけるかが評価の鍵
- 評定条件のクリアに加え、**ポートフォリオ(活動状況提出)**が求められるため、準備を早めに始めるのが重要
共通テスト不要、人物重視。私立文系大学には、通信制高校生に開かれた“本気で評価してくれる”入試が数多く存在します。
評定平均・小論文・面接といった対策は必要ですが、逆に言えば「日々の努力」が合否を左右します。
通信制という選択をしたあなたが積んできた経験や価値観は、確実に強みになります。
自分らしいストーリーで、合格を勝ち取ってください。
通信制高校生でも入りやすい私立文系大学ランキング
1位:明治大学(理工学部 機械情報工学科)
🔹 自己推薦型選抜(共通テスト不要)
✅ 出願条件
- 高校での英語・数学・理科の評定平均が3.8以上
- 明確な探究意欲と表現力が求められる
📝 試験内容(2024年度実績)
- 簡単なテーマでの実験発表(プレゼンテーション)
- その内容に基づく面接試問(口頭試問)
- 実験レポートの評価
- ※筆記試験なし/口頭重視の人物評価型
🎓 偏差値:57.5〜60.0(河合塾Kei-Net)
✅ 対策ポイント
- 日常的な自然現象や工学に関する素朴な実験テーマを選び、論理立てた説明と応用可能性を語る力が鍵
- 面接では、「なぜそのテーマを選んだのか」「どのような結果が得られたか」を明快に語る力が問われる
- 実験レポートは図表や論理構成を工夫し、構成力も評価される
2位:東京都市大学(理工学部・情報工学部)
🔹 公募推薦入試(共通テスト不要)
- 評定平均:3.5以上
- 書類・小論文・面接で選考
- 実学・IT・環境・建築など幅広い分野を持ち、実務力育成に注力
🎓 偏差値:50.0〜55.0(河合塾Kei-Net)
✅ 対策
- 志望理由に「自分が取り組みたい分野」を具体的に書く
- 小論文では、身近な技術や社会課題との接続が問われる
- 面接では、将来のビジョンと大学での学びを一貫して語れるかが鍵
3位:東京電機大学(工学部・未来科学部)
🔹 学校推薦型選抜(共通テスト不要)
- 評定平均:3.4〜3.7程度
- 書類・面接・学力試験(学科により)による評価
- IT・機械・電気・情報系に強みを持ち、専門職志向の学生に最適
🎓 偏差値:50.0〜55.0(河合塾Kei-Net)
✅ 対策
- 数ⅠAや理科基礎の復習が必要な学科あり
- 志望理由には「技術で社会を支えたい」という姿勢を盛り込むと効果的
- 面接では「高校生活で身につけたこと」を実体験ベースで語れると強い
理系入試=学力重視というイメージがありますが、近年は“探究力”や“表現力”を評価する推薦型・総合型入試も増えています。
実験やレポート、プレゼンテーションを通じて、「理系が好き」という思いを形にできるチャンスがここにあります。
通信制高校だからこそできた自由な学びを、ぜひ入試でも武器にしてください。
「知りたい」「作りたい」「役立てたい」という気持ちが、合格を引き寄せます。
まとめ|通信制高校から大学進学を目指すあなたへ
通信制高校で学んでいると、まわりに同じ目標を持つ仲間が少なかったり、進路情報が届きにくかったりと、大学受験への不安を感じる人も多いかもしれません。
しかし、近年の大学入試は確実に変わってきています。
- 共通テストを課さない推薦型・総合型選抜が全国の大学で拡大中
- 探究・レポート・面接・小論文といった人物重視の選考が主流に
- 学力の一発勝負ではなく、「これまでの経験」や「これからの学びたい姿勢」が評価される仕組みへ
これは、通信制高校で学ぶあなたにとって、大きなチャンスです。
フルタイムの学校生活では得られなかった、自分のペースでの学習、特定分野への深い探究、困難を乗り越えた経験──
それらすべてが、**大学にとって魅力的な“学びの原点”**になります。
そして今、国公立・私立、文系・理系すべてのジャンルで、あなたに合った大学・入試制度が見つかる時代です。
このランキングを通して、「どこなら合格できるか」ではなく、
**「どこで自分らしく学べるか」**を基準に、志望校を見つけてみてください。
受験はゴールではありません。
あなたの人生の、新しいスタートです。
この記事へのコメントはありません。